漢方薬の特長

「漢方薬は飲むのが大変」というのは過去のお話。

近年は製造技術の向上により、お湯にサッと溶かして飲める粉末状のエキス剤、錠剤タイプが主流です。
タイマー付きのコンロや煎じ器の普及により、煎じ薬を作るのもだいぶ簡単になりました。

漢方薬を常備すれば、わざわざ外出する必要もありません。
スマートフォンやテレビを見ながら、新聞を読みながらでもOK。

家にいながら片手間でも続けられる、毎日の健康習慣、取り入れてみませんか？

漢方薬はもともと、症状の根本原因である「証」に合わせて使われてきました。

まずは最も改善したい症状に集中してお薬をご提案しますが、「証」が共通していれば別の症状も合わせて改善できる場合があります（貧血と不眠、食欲不振と体力低下など）。

※全てのケースに当てはまるわけではありません。２種類以上の漢方薬を併用する場合もあります。

「証」の考え方は、複雑な症状にも有効です。
例えば、ホルモンや自律神経バランスの乱れがある時は、様々な症状が同時に出ることも。このような場合も漢方薬が選択肢になり得ます。

「疲れにくい体質を作りながら、お肌の調子を整える」などといったちょっと欲張りなアプローチができるのも、全身の繋がりを重視する中医学・漢方薬の特長です。

医療機関を受診するほどではないけれど、ちょっと困った時。
漢方薬を常備しておくと、心強い味方になります。

市販品でも、幅広い症状に対応できるのが漢方薬の強み。
小さなお子様でもお使いいただけるので、家庭の常備薬にもぴったりです。

カゼのひき始めや胃腸炎、疲れ、だるさ、消化不良、肩こりなど。
お仕事や学業で、あと一踏ん張りしたい時。

このような時にも漢方薬は役立ちます。

漢方薬には、高価なイメージがあるようです。
中には非常に効果な生薬もありますが、使用する頻度は高くありません。

症状が強いうちは費用がかかってもしっかりお飲みいただくことをお勧めしますが、目的によっては「ちょっと不調を感じた時だけ」ピンポイントで使用することもできます。

一般的な漢方薬は、1回あたり100〜200円前後。
コーヒーや紅茶を飲む感覚で、健康づくりの一環として取り組めます。