当薬局でよく扱う煎じ薬は、生薬を1日分ずつ和紙でパックしたものです。 ご自宅にてご自身で煮出し、煎じ液を服用していただきます。 馴染みがない方も多いと思いますので、煎じ方をまとめてみました。 ぜひご参考になさってください。
鍋に煎じパックと水を入れます
煎じパック1日分と水(500mL程度)を鍋や土瓶に入れます。 ステンレス、フッ素樹脂などコーティング素材のものが望ましいです。 (鉄鍋、銅鍋、アルミ鍋は避けてください。) 小さめの鍋の方が煎じやすいです。
鍋を火にかけ、沸騰後約30分煮詰めます
火にかけて煮詰めていきます。火加減は沸騰するまで強火です。 吹きこぼれに注意し、沸騰した時点から弱火にして煮詰めます。 30分間煎じたところで火を止めます。鍋の中の液量が、煎じ始めの半分ほどになることが多いです。
煎じパックを取り出します。
煎じ終わったら、煎じパックを早めに取り出します。 煎じパックを長時間液体につけたままにしておくと、完成の液量が減ってしまうことがあるので、パックは早めに出してください。
決められた回数に分けて服用します。
煎じ液を決められた回数に分け、マグカップなどに移して服用します。 例えば1日3回なら、大体3分の1ずつを朝・昼・晩に分けてお飲みください。 後で服用する分の煎じ薬は冷蔵庫で保管して、飲むときに適宜電子レンジなどで温めてお飲みください。