厚生労働省による平成30年の国民健康・栄養調査によると、「ここ1ヶ月間、睡眠で休養が十分にとれていない者の割合は 21.7%」に上るそうです。約5人に1人が「寝不足」の状態です。忙しくて寝る時間がない方も含まれますが、睡眠の質にも強く関係しそうなデータです。
当店に「不眠」をメインに相談される方はまだ少ないのですが、他のお悩みの相談中、眠りの浅さに気がつかれるケースが多々あります。舌先の赤い方に睡眠の状態を伺うと、何らかの問題を抱えていることが少なくありません。
「布団に入ってもなかなか寝付けない」
「寝つきは良いが途中で何度も目が覚めてしまう」
「眠れているが夢を多く見る」
「朝すっきり起きられない」
といった症状がある方は睡眠の状態に要注意です。
問題の原因は人それぞれです。イライラして眠れない方、あれこれ考えてしまい眠れない方、どういうわけか寝苦さのある方、寝汗をかいて起きてしまう方、など千差万別です。なぜそういった症状が出ているのか突き詰めていくと、効果的な対策が浮かび上がってきます。
寝る前のスマートフォン、寝る直前の食べ過ぎなど、生活習慣を改善するだけでも睡眠の質は改善するはずです。何をやっても改善しない場合は、漢方薬の力を借りてみるのも一つの方法です。