昨日は蒸し暑い1日でしたね。夕方には激しいにわか雨が降りましたが、涼しくなったおかげで夜はよく眠れました。

さて、ホルモンバランスの話を続けてみます。

俗にいう「ホルモンバランスを整える」ということを、中医学で実現するなら「衝任の脈を整える」ことに尽きると思います。

衝任の脈とは何ぞや…？小難しい話になってきましたがお付き合いください。

衝任（しょうにん）の脈は、気血の通り道である「経絡」です。他の多くの経絡と違う点の一つは、生殖器と繋がっていることです。

生殖器のあたりから始まり、お腹や背中を通り、頭まで全身を巡ります。「生殖器で作られたホルモンが全身を巡って全身の細胞に作用する」、これは西洋医学の考え方ですが、イメージが似ていませんか？

女性の場合は「衝任の脈」が盛んになると月経が始まり、妊娠可能になります。逆に衰えると閉経します。

月経周期に応じて、「衝任の脈」の状態も変化します。ホルモンバランスの変化とよく似ています。

衝任の脈を整えれば、いわゆるホルモンバランスが整う。

↑中医学の視点からは、このようなことが言えるかもしれません。

漢方薬で衝任の脈を整えるには

• 衝任の脈に直接作用する生薬を使う。
• 衝任の脈に繋がっている内臓の機能を整える。

などの方法から適切な方法を選んでいきます。

厳しい言い方になるかもしれませんが、「ホルモンバランスを整える漢方」という謳い文句は疑ってかかった方がいいと思っています。

できるのは、漢方薬で「衝任の脈を整える」ことです。

「ホルモンバランスの乱れ」が気になる方で、もしご興味を持っていただけた方。

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