「漢方で妊活」って何するの?

子宝相談

「漢方薬で妊活」と言ってもイメージの湧かない方は多いと思います。難しい理論はたくさんあるのですが、本記事では、当薬局がどのように子宝を進めていくのかを簡単にご説明したいと思います。

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自然妊娠できる身体づくり

中国最古の医学書『黄帝内経素問』では、一番初めの方で「不妊」について述べられています。

ごく簡単にまとめると

「歳を取ると、男女ともに子供が作れなくなる」

「健康管理を極めた者は、歳を取っても子宝に恵まれることがある」

といった内容です。

この書物は日本で言えば弥生時代、2000年以上前に編纂された書物です。体外受精の技術が確立していたとは考えにくいこの時代、妊娠の方法は、ほぼ自然妊娠しかなかったはずです。

現代でこそ、高度不妊治療と漢方薬を併用する事は珍しくなくなりましたが、漢方薬や鍼灸といった中国伝統医学の方法は、「自然妊娠を前提として」研究されていたと考えることができるでしょう。

子宝相談ですること

ライフスタイルの見直し(+漢方)

「これを飲めば妊娠しやすくなる」という漢方薬はありません。

あくまで漢方薬局の漢方薬は、自覚症状の改善健康維持と増進のために使用する物です。

漢方相談では現在の体調についても伺いますが、生活習慣についてもかなり詳しく伺います。

妊活中の方に限った話ではないのですが、現代人はライフスタイルに問題を抱えがちです。

  1. 家事や仕事が忙しすぎる
  2. ストレスが多い
  3. 十分な睡眠が取れていない
  4. 食生活が乱れている
  5. 運動不足

などといった問題を抱えている方は少なくないと思います。

ライフスタイルの問題が、体調にどのように関わってくるかを考えるのは、中医学の得意分野です。

カウンセリングを通じて生活上の問題点に気づいていただくこと。

気づいた問題点を改善する方法を探っていくこと。

この2点は必ず行っていただきたい事です。健康管理を充実させることで、妊娠しやすい身体を目指していきます。

ライフスタイルの見直しが大前提。漢方薬は必要に応じてご提案します。自分の力だけでどうしても改善できない問題は出てくるもの。体力的・精神的・時間的に問題を解決できる状態にない時、漢方薬は強い味方となります。

不妊症に関する情報提供

不妊治療は、患者さん自身が主体的に取り組んでいただく治療です。医療者側の務めは正確な情報を患者さんに伝えること。時にはメリットとデメリットを比べながら、最終的な判断は患者さんがする事も少なくありません。

また、世間では「〇〇はしない方が良い」と言われていることでも、実際に研究をしてみたらそんな事はなかった、となる事もよくある事です。

子宝相談では、漢方薬の事だけお話するのではなく、できるだけエビデンス(証拠)に基づいた情報提供に努め、患者さん自身が後悔のない妊活を送れるようサポートして参ります。

元気な身体に、妊娠がついてくるというイメージ

冷えが和らいだら妊娠した、慢性的な軟便が改善したら妊娠した、生理前のイライラ感が落ち着いたら妊娠した、などといった事例があります。症状の改善と妊娠の因果関係は証明できませんが、体調が改善したタイミングで妊娠できたといった事例は少なくありません。

妊娠・出産は多くの人にとって人生の一大事。妊娠出産はもちろん、その後の育児まで含めたら、男女ともに、相当のエネルギーが必要とされます。

妊娠を希望される夫婦・カップルの皆様には、可能な限り良い健康状態で妊娠出産を迎えていただきたいと考えています。

漢方薬局がお手伝いできる事は、元気な身体を作ること。

元気な身体ができたら、赤ちゃんとの出会いはもう近くまで来ているかもしれません。

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